情報収集は就職·転職を成功させる第一歩
就職·転職を成功させるための情報収集のしかたについてふれておこう。
役立つ情報を集めるためには、何といっても、自分の目標を明確にしておくことだ。
どういう業界に就職し、どんな職種に就きたいのか。給与·勤務時間·勤務地などの細かい希望条件などが明確であればあるほど、集まる情報の中身は濃くなる。
就職·転職情報を得る方法はたくさんある。
新聞の求人欄や就職·転職情報誌を筆頭に、パソコン通信、インターネット、ハローワーク、自治体の斡旋機関など、さまざまな手段でたくさんの情報を入手することができる。
インターネットなら、転職サイト、転職エージェントはたくさん見つかるはずだ。参考:転職エージェントとは?
情報源の性格はそれぞれ違っており、扱っている情報にも特徴がある、ということを知っておいてもらいたい。その上で各種情報を活用する必要がある。
例えば、新聞(日刊紙)の求人広告は、幅広い求人情報を毎日簡単に得ることができるという便利さの半面、詳しい内容をつかみにくいデメリットがある。その他の情報源については後述しよう。
情報収集の第一段階では、とにかく多くの求人情報を集めること。なぜかというと、大中小さまざまな企業の求人情報にふれると、企業のよし悪しを比較検討する目が養われるからだ。
もちろん、情報はただ豊富であればいいというものではない。むしろそうした情報の洪水の中から、自分の希望条件に合ったものを取捨選択し、活用することができるかどうかが重要なポイントになるといっていい。
情報を選択するポイントは、先に述べた「自分の目標」ということになる。目標が明確であれば、「あれもこれもと欲張ることなく、多くの情報の中から「大切で必要な」情報を冷静にさばいていける。
就職·転職活動の中では、時間も労力も貴重なもの。できるだけ有効に使うためにも、自分の大きな目標をはっきりさせておきたい。
毎日、情報誌を漠然と眺めていれば、何かいい転職先が目に止まって、今よりもいい条件で働けるようになるはずだ、などというあいまいな期待は単なる怠慢である。ただ転職したいという意思だけでは充実した情報の収集はできない。
初めは、技術職か、事務職かといった大きな分け方から始めてもいい。徐々に網の目を細かくしていけば、自分の希望する企業がきっと見つかるはずだ。
情報収集は短期決戦で
情報収集のもう一つのポイントは、短期決戦であるということ。長い時間をかけて、漫然と情報収集を続けていくのは、無駄が多く成果は少ない。スケジュールを組む際に、活動のスパンを思いきって短めに設定して、集中して自分を駆り立ててみてはどうだろうか。
明確な目標のもとにできるだけ多くの情報を集め、その中から短期間に自分の希望に合ったものを絞っていくことが大切なのだ。
日本実業出版社「必ず成功する 履歴書・職務経歴書の書き方・見せ方」からの抜粋